こんにちは、たまるです。
季節の変わり目に寝たいのに、眠れない・食欲がない・元気が出ない・めまいがするなどありませんか?
今回鍼灸師の私が、現代のストレス社会に多く見られる、自律神経失調症に対する改善方法を考察してみました。
自律神経失調症とは?自力で治せるのか?
まず自律神経とは何か?交感神経と副交感神経の二つの神経のことを示します。
自律神経は循環器や消化器、呼吸器など、身体の全ての活動を24時間かけて調整しています。
例えば、活発に動いていたりすると心拍数が上がったり、呼吸が速くなります。この時に働いているのは交感神経です。交感神経が優位に働いているとき、消化機能は落ちることになります。
次に、お家にいてゆったり過ごしている時は心拍数は下がり、呼吸はゆっくりになります。この時に働いているのは副交感神経です。リラックス状態の時に、胃腸の消化吸収機能が活発に働いていることになります。
わかりやすく書いてみると、
交感神経優位(運動など)・・・心拍数↑、呼吸数↑、消化機能↓
副交感神経優位(リラックス)・・・心拍数↓、呼吸数↓、消化機能↑
になります。この神経バランスが崩れていることを自律神経失調症と呼びます。
自律神経失調症の症状を自力での治し方はあるか?
現代のストレス社会により、自律神経のバランスが崩れている人が多いようです。
よく見られる自律神経失調症の症状
吐き気・全身倦怠感・頭痛・肩こり・手足の痺れ・動悸、息切れ・めまい・不眠 など
さまざまな症状が出ることがあり、人によって症状が違います。
なぜ自律神経失調症になるのか?自力で治せるか?
ではなぜ自律神経が乱れるのでしょうか。考えられるのは4つに分類されます。
- 本態性型自律神経失調症・・・生まれつき自律神経の働きが乱れやすく低血圧・虚弱体質・体力に自信のない人
- 神経症型自律神経失調症・・・心理的な問題による。体の不調に敏感・くよくよしがちな神経過敏な人に多い。
- 心身症型自律神経失調症・・・日常生活のストレスを無理に抑えることによる。最も多く見られ、約半数がこのタイプである。症状はさまざま。
- 抑うつ型自律神経失調症・・・慢性的なストレスの蓄積などによるうつ反応。几帳面で完璧主義の人に多い。
4つに分類されていますが、原因は生活リズムの乱れや肉体的・精神的なストレスであることが多いです。性格的には、几帳面で生真面目、神経過敏な方に多く見られがちです。
自律神経失調症を自力で治せるか?鼻と自律神経との関連性を考察します
では、自律神経失調症をどのように改善していったらいいのでしょう?
今回改善方法で取り上げたいのが、呼吸についてです。鼻とうつ病の関連性についてテレビで放送されていた内容です。
アメリカの研究で注目されているのは、『慢性副鼻腔炎になると、うつ病リスクは50%あがる』そうです。
鼻うがいをすることで、うつ症状が改善されると注目されているそうです。
鼻と自律神経との関連性について
ヨガの基本呼吸法で、片鼻呼吸(ナディショーダナ)というものがあります。(片鼻調気法ともいいます。)
片鼻呼吸は左右の鼻から交互に呼吸することで、自律神経が整い、心身のバランスを整える効果があります。
右の鼻での呼吸は、左脳を活性化させ、陽の気を充満させます。これは交感神経を表し、活発、緊張感、興奮感を生み出します。
左の鼻での呼吸は、右脳を活性化させ、陰の気を充満させます。これは副交感神経を表し、リラックス、落ち着き、穏やかさを生み出します。
どちらかの鼻が詰まっていたりすると、その詰まっている方の自律神経が上手く機能していないので、耳鼻科へ行って診療を受けるといいですね。
自律神経失調症を自力で改善できるか?片鼻呼吸法での改善法
色んな流派によってやり方は様々ですが、私のやり方は
①右手の人差し指と中指を曲げ、親指と薬指を使います。
②薬指で左の鼻の穴を閉じます。右の鼻から呼吸を全て吐きます。
③ゆっくりしたカウントで4秒右の鼻から呼吸を吸います。吸い切ったら、親指で右の鼻の穴を閉じ、薬指を左鼻から離します。
④左の鼻の穴からゆっくりしたカウントで4秒呼吸を吐きます。吐き切ったら、ゆっくりしたカウントで4秒呼吸を吸います。
⑤吸い切ったら左の鼻を薬指で閉じ、親指を離します。右の鼻から呼吸を吐きます。これを左右ゆっくり繰り返します。
カウントは4秒ではなく、自分の心地よいカウントスピードでも大丈夫です。大切なのは心地よさを感じることなので、ゆっくり行ってください。
だんだん緊張感がほぐれ、肩の力が解れたり、身体が温かくなります。緊張感をほぐしたい時や寝る前などに行ってみてください。
文章ではわかりにくいかもしれませんので、動画をのせておきます。(私ではありませんがわかりやすかったので、参考にしてみてください)
その他に自律神経失調症を自力で治すために注意してほしいこと
①睡眠を取り過ぎてはいませんか?
二度寝は気持ちいいですし、5分、10分程度なら二度寝は問題ないとされています。しかし、長時間寝てしまうことで頭が痛くなったりしませんか?
血行不良や自律神経を乱れさせるきっかけになりかねません。
もしも眠たい時はお昼寝を昼食後10分くらいすると、頭がすっきりして夜もしっかり眠れます。お昼寝もしすぎると、夜が眠れなくなってしまいます。
規則正しい生活をするというのが、1番自律神経を整えるには大切になります。
- 朝起きて、朝日を浴び朝食を摂る。(交感神経優位にする)
- 適度な運動で汗を流す。仕事をする。(交感神経優位にする)
↓夜、副交感神経を働かせるために
- 湯船につかる。(副交感神経優位にする)
- ゆっくりストレッチやマッサージをする。(副交感神経優位にする)
- 呼吸法をする。(自律神経のバランスを整える)
交感神経と副交感神経のメリハリを、身体に覚えさせるというのがポイントになります。
②甘いものを摂りすぎていませんか?
近年の研究によると、糖質と精神疾患との関係性で、糖質の取りすぎによる血糖値の急上昇や依存性が、心の問題に関わるそうです。
食生活に対しての注目も重要視されます。
【まとめ】自律神経失調症を自力で治すには、鼻の問題・規則正しい生活などが必要
自律神経失調症について考察しました。
ストレス社会で自律神経失調症の悩んでいる方は、多くいらっしゃると思います。ストレスをどのように発散するかも重要になります。
ストレスを身体の内に秘めてしまうと症状が出やすいので、
- 大声を出して感情を外に出す
- 運動やヨガをして深い呼吸をする(呼吸を吐くことに意識すること)
- 汗を出してストレス物質を外に出す
- 感動する映画などを見て涙を流す
などして、体内にストレス物質を留めておかないようにしてください。外に放出する意識を持ってください。
意識によって、バランスはちゃんと整います。読んで下さった方の症状が軽減しますように願っております。
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